KompoZer(コンポーザー)は WYSIWYG HTMLエディタである。Mozilla Application Suite の Composer コンポーネントをもとに外部団体Nvu ProjectのDisruptive Innovationsが作成されたNvuの非公式アップデート版。
現在Nvuが開発中止を公表発表したため、KompoZerを実質的なNvuの後継と見る向きもある。Nvuの公式ページからも最新版のダウンロードについては KompoZer のダウンロードを推奨している。
概要
作成されるドキュメントタイプはデフォルトでHTML 4.0だが、XHTML 1.0も設定できる。使用言語やキャラクターセットなどオプションを適切に設定すれば、日本語ページの編集には何も問題はない。最新板の0.7.10については、KompoZer 公式サイトの L10n(Localization)にて、もとひこ制作の JLP (Japanese Language Pack) が公開されており、ヘルプの大部分を除く主要なメニューの日本語化が可能である。JLPを適用するには英語版のExtensionsメニューからJLPのxplファイルを指定してインストールを行い、再起動すればよい。
なお、もとひこ氏のウェブサイトの KompoZer の JLP は 0.7.7 用なので 0.7.10 には適用できない。誤って適用するとApplicationDataのファイル情報が破損して再起不能になるが、ApplicationDataの中にあるKompoZerのフォルダごと削除することで正常に再インストールできるようになる。同様に、バージョンが異なるアドオンのインストールは不具合を発生する可能性が高いので、バージョンの整合性を確認して行なう必要がある。
KompoZer の最新版の 0.7.10 のレイアウトエンジン Gecko のバージョンは Firefox 1.0 時代の古いものだが、ウェブ標準に対応したブラウザではほぼ同じレイアウトとなるページを生成できる。アップロードしたHTMLソースについて、すぐW3Cのバリデーションチェックが可能なのは親切で安心できる。CSSコードはデフォルトでインラインに挿入されるが、外部CSSファイルを対話的に編集できるダイアログも用意されている。FTP機能も内蔵されているが、ローカル側のファイル一覧ができないなど、機能的な弱点がある。全般的に市販のWebオーサリングツールと比較すれば、操作メニューも必要な範囲に絞られており、しかも生成されるコードはシンプルで無駄が少ないので、CMSによるWeb制作を補完するような使い方には適していると言える。
現在、Nvuの後継のBlueGriffonが開発中であり、Nvu のバグフィックスも KompoZer 0.7.10以降は行なわれていないものの、現段階でのバグ(不要なスタイルが自動的に挿入されることがある。カーソル位置がずれることがあるなど)はまだ残ってはいるが、Mozilla Composer系のHTMLエディタの安定版としては最新版である。