■ 概要
『wipe-out』」を使うと、簡単に、かつ安全に、パソコン(のハードディスクなどの記録装置およびメディア)に記録されているデータを消去することができます。このツールは、パソコンにそれまで記録されていた情報とは全く無関係なデータを上書きすることによって、記録されていたデータを消去します。
このツールは、たった1枚のフロッピー、あるいはCD-ROMに、データ消去に必要なプログラム一式を詰めこんでいます。このため、とても手軽に使うことができます。このツールを書き込んだフロッピーかCD-ROMをパソコンにセットしてパソコンを起動し、キーを何度か押すだけの簡単操作でデータを消去することが可能となっています。
■ 機能
・ハードディスクの全領域 (先頭セクタ(MBR)から最終セクタまで)にデータを上書きする (各ビットに「0」、「1」を書き込む、 あるいはランダムに「0」か「1」を書き込む) ことによって、 記憶されていたデータを安全に消去することができます (Windowsのリカバリ領域などは消せない場合もあります)。
・CD-ROM版はメニューが日本語で表示され、 カーソルキーとエンターキーで簡単に使えます。
・パソコンにインストールされているOSにかかわらず、 データを消去することができます。
・たった一枚のフロッピー、あるいは、一枚のCD-ROMに データ消去に必要なプログラムを格納しているので、 手軽にデータ消去を行うことができます。
・一度の上書きで安心できないという場合に備え、 複数回にわたって上書きを行うこともできます(v0.4よりサポート)。 上書き方法は、2回から15回までいろいろ選択できます。
・メインメニューが表示されたあとで、 フロッピーやCD-ROMを取り出すことができます。 複数台のパソコンのデータ消去に1枚のメディアで対応できます。 教育機関や企業での大量廃棄にもってこいです(v0.5よりサポート)。
・ネットワークブート可能な多数のPCのデータ消去が簡単に行えます。 これには、PXEブート対応版あるいはフル機能版CD-ROMをお使いください (要: DHCP/TFTP/NFSサーバ、v0.5よりサポート)。 →PXEブート対応版の解説ページへ。
・ATA(IDE)インターフェイスのハードディスクだけでなく、 SCSIインターフェイスのハードディスクに記録された データも消去できます。
・さらに、CD-ROM版では、 RAIDやUSB大容量ストレージデバイスなど、 さまざまな記録メディアのデータも消去できます (未対応のデバイス・メディアもあります)。
・エラーメッセージを含む動作記録を、 フロッピーなどの外部メディアに保存することができます。
■ 対応機種とストレージ
本ツールは、FreeBSD/i386が動作するコンピュータで利用できます。
本ツールでデータを消去できるストレージデバイスは 次のとおりです。
【フロッピー版】
FreeBSDのインストール用カーネルで ad0, ad1 (ATAディスクコントローラドライバ ad(4) で扱えるディスク) および、 ahc(4)、sym(4) SCSIホストアダプタに接続され、 da0, da1 (SCSIダイレクトアクセスデバイスドライバ da(4) で 扱えるディスク) として認識されるストレージデバイス
一般的なATAディスク (ad(4))
ahc(4)、sym(4) SCSIホストアダプタに接続した 一般的なSCSIディスク (da(4))
【CD-ROM版】
FreeBSDのインストール用カーネルで、 ad0, ad1 (ATAディスクコントローラドライバ ad(4) で扱えるディスク)、 da0, da1 (SCSIダイレクトアクセスデバイスドライバ da(4) で 扱えるディスク) として認識されるストレージデバイスで、 セクタサイズが512バイトのもの
一般的なATAディスク (ad(4))
一般的なSCSIディスク (da(4))
SCSIコントローラに接続された MO(光磁気)ディスク (da(4)) で セクタサイズが512バイトのもの (128M, 230M, 540Mはたぶん大丈夫。 640Mはセクタサイズが2048バイトなので不可)
Adaptec SCSI RAID (asr) などの FreeBSDのインストール用カーネルに ドライバが組み込まれている RAIDコントローラに接続されたディスク (da(4))
USBメモリカードアダプタに接続した 各種フラッシュメモリカードや、 USBフラッシュメモリなどの USB大容量ストレージ (da(4))
以下のようなストレージデバイスには対応していません。
FreeBSDのインストール用カーネルで扱えない (ブート時に正しく認識できない) もの